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安全・予防

害虫・害獣でやってはいけない初動|市販薬で悪化する種類別の注意

更新日: 2026年6月15日/文責: 駆除ナビ編集部

トコジラミ、スズメバチ、シロアリ、ムカデ、チャドクガ、コウモリやアライグマ、アナグマなど、害虫・害獣別に最初に避けるべき行動と安全な初動を整理します。

種類を決めつける前に触らない

害虫・害獣の初動で一番危ないのは、種類を決めつけて市販薬や素手で処理することです。最初の一手を間違えると、トコジラミの拡散、ハチの刺傷、シロアリ被害の見落とし、害獣の捕獲に関する法令違反につながることがあります。

  • 虫や巣を素手で触らない
  • 発生場所の家具や荷物を別室へ動かさない
  • 殺虫剤を広範囲にまく前に、対象の種類を確認する
  • 巣・死骸・フン・羽などは写真に残す
  • 賃貸や共用部では、先に管理会社や所有者へ連絡する

迷ったら触らずプロに相談

種類が分からない段階で、市販薬を大量に使ったり、巣を壊したり、捕獲しようとするのは避けましょう。写真を撮り、発生場所と被害状況を整理して、自治体窓口や専門業者へ相談する方が安全です。

害虫・害獣別にやってはいけないこと

種類別のNG行動と正しい初動
種類やってはいけないこと理由正しい初動
トコジラミくん煙剤を使う、掃除機のゴミを密封せず放置するくん煙剤で他室へ拡散する可能性があります。ピレスロイド系市販薬剤に抵抗性を持つ個体では、一般的な市販品が効きにくいケースもあります。寝具や荷物を動かさず、発生箇所を撮影し、吸い取る場合はゴミを密封してすぐ処分します。
スズメバチ・アシナガバチ巣に近づいて至近距離から直噴する、自己対応時にライトで巣を照らす巣への接近や振動は刺激になります。アシナガバチを含むハチの自己対応では、懐中電灯の光に反応する注意もあります。ハチ毒アレルギーがある人は、2回目以降の刺傷で重篤化する危険があります。巣の場所を離れて記録し、所有者・管理者・自治体窓口や専門業者に相談します。
シロアリ羽アリだけをスプレーで殺して終わりにする、自己流で壁や床を壊す木材内部や床下の被害は残ることがあり、個人での駆除は困難です。無理な解体で証拠や建物を傷めます。羽や虫体をつぶさず保管・撮影し、床下や水回りの状況を記録して専門業者に調査を依頼します。
ムカデ素手で触る、近距離でつかもうとする刺激を受けると瞬時にかみつくことがあり、毒による痛みや腫れが出ます。長い道具で距離を取り、侵入口周辺の落ち葉や隠れ場所を片付けます。かまれたら医療機関を検討します。
チャドクガ毛虫を手で払う、皮膚や衣服をこする毒針毛が広がったり深く刺さったりして、皮膚炎が広がるおそれがあります。テープでそっと除去し、流水やシャワーで洗い流します。発疹が出たら皮膚科を受診します。
アライグマ無許可で飼養・運搬・放獣する、わなを仕掛けるアライグマは特定外来生物です。外来生物法により、無許可での飼養・運搬・野外への放出は原則禁止です。侵入口、フン、足跡を撮影し、自治体や防除の確認を取れる専門業者へ相談します。
コウモリ・イタチ・タヌキ・アナグマ無許可で捕獲・殺傷する、わなを仕掛ける鳥獣保護管理法では、狩猟などを除き、鳥獣の捕獲・殺傷等は原則禁止で、捕獲には原則として許可が必要です。侵入口、フン、足跡を撮影し、自治体や許可を確認できる専門業者へ相談します。

市販薬は種類が分かってから

市販薬そのものが常に悪いわけではありません。問題は、対象の種類・場所・範囲が分からないまま使うことです。ラベルの対象害虫、使用場所、換気、廃棄方法を確認し、拡散や刺咬のリスクがある種類では無理をしないでください。

種類別の費用感と相談フローの目安
種類費用感の目安相談フロー
トコジラミ密閉袋や熱処理だけなら数百円〜数千円で済むことがあります。専門駆除は部屋数、薬剤、再訪問の有無で数万円〜十万円台になることがあります。賃貸・集合住宅は管理会社へ共有し、自治体・保健所の情報を確認してから、トコジラミ経験のある業者へ現地調査を依頼します。
ハチ低所の小さな巣は1万円前後〜数万円、高所・大型・スズメバチでは数万円以上になることがあります。自治体のハチ相談・補助・防護服貸出の有無を確認し、危険な場所や大型の巣は専門業者へ相談します。
シロアリ点検は無料または有料、床下防除は面積や工法で数万円〜十万円台になることがあります。保証期間と再施工条件をセットで確認します。自治体情報で相談先を確認し、複数業者に床下調査・写真・見積書・保証条件を同じ条件で依頼します。
ムカデ侵入口対策や市販薬は数千円程度から、床下・外周処理を含む業者対応は数万円台になることがあります。かまれた場合は医療機関を優先し、発生が続く場合は自治体の衛生害虫情報を確認してから業者に相談します。
チャドクガ個人の保護具や洗浄用品は数百円〜数千円、庭木の高さ・本数・剪定を伴う作業では数万円台になることがあります。皮膚症状は皮膚科、庭木や公園樹は所有者・管理者、私有地の大量発生は自治体情報を確認して業者へ相談します。
害獣追い出し、侵入口封鎖、フン清掃、消毒を含むと数万円〜十万円台になることがあります。自治体へ捕獲許可や対象種の扱いを確認し、許可や法令確認ができる業者へ相談します。

トコジラミはくん煙剤と荷物移動を避ける

トコジラミは、寝具、ベッド周辺、家具のすき間などに潜みます。千葉市は、くん煙剤はかえってトコジラミを拡散させる可能性があるため注意するよう案内しています。また、市販殺虫剤で一般的なピレスロイド系は、抵抗性を持つ個体(スーパートコジラミ)への効果が低いとされます。卵には殺虫剤が効きにくい点もあるため、1回の市販薬で終わると考えない方が安全です。

  • 寝具や衣類を別室へ運ばない
  • 段ボールや紙袋を放置しない
  • 掃除機で吸ったゴミは密封してすぐ処分する
  • 刺された跡だけで判断せず、糞跡や虫体を確認する
  • 集合住宅では管理会社へ早めに共有する
  1. 1

    発生場所を固定する

    寝具や家具を移動せず、どの部屋のどこで見たかを写真とメモで残します。

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    証拠を採取する

    虫体や抜け殻があれば、つぶさずテープや容器で保管し、専門業者や相談先に見せられるようにします。

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    熱処理と洗濯を分ける

    洗えるものは袋に入れて運び、洗濯・乾燥後に清潔な袋へ分けます。未処理品と混ぜないことが重要です。

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    専門駆除の範囲を確認する

    薬剤だけでなく、ベッド周辺、巾木、家具裏、隣室への広がりまで調査範囲を確認します。

費用感と相談フロー

トコジラミは部屋数、家具量、薬剤、熱処理、再訪問の有無で費用が大きく変わり、数万円〜十万円台になることがあります。集合住宅では管理会社へ共有し、自治体や保健所の情報を確認したうえで、トコジラミの施工経験がある業者に見積もり範囲と再発時対応を確認してください。

ハチは巣への刺激と光に注意する

ハチの巣を見つけたら、まず距離を取ります。東大阪市は、巣に近づかない、巣を刺激しないよう案内しており、アシナガバチを含む自己対応時の注意として、懐中電灯の光に反応するので巣を照らさないことも挙げています。特にスズメバチの巣は個人での駆除が難しいため、無理な直噴や棒で落とす行為は避けます。

  • 巣をつつかない、揺らさない
  • 黒い服や香水など刺激になり得るものを避けて離れる
  • 夜にライトを当てて観察しない
  • 室内に入ったハチは照明を消し、窓を開けて出るのを待つ
  • 刺された後に全身症状や強い腫れがあれば医療機関を受診する
  • 過去にハチに刺されたことがある人は、2回目以降の刺傷で全身症状が出るリスクにも注意する

二度目以降の刺傷は全身症状に注意

ハチ毒アレルギーを持つ人が2回目以降に刺されると、呼吸苦、嘔吐、意識障害などのアナフィラキシーショックにつながることがあります。刺された回数だけで自己判断せず、全身症状があればすぐに医療機関や救急へ相談してください。

高所・壁内・大型の巣は自力駆除しない

脚立や屋根上での作業は転落リスクも重なります。巣の種類や場所が分からない、大きい、壁内や天井裏にある、出入りするハチが多い場合は、所有者・管理者・専門業者へ相談してください。

費用感と相談フロー

ハチの駆除費用は、種類、巣の大きさ、高さ、壁内や屋根裏かどうかで変わります。低所の小さな巣なら1万円前後〜数万円、高所・大型・スズメバチでは数万円以上になることがあります。まず自治体の補助、防護服貸出、相談窓口を確認し、危険作業は業者に依頼します。

シロアリは羽アリだけで判断しない

羽アリを見つけても、見える個体だけをスプレーで処理して終わりにすると、床下や木材内部の被害を見落とします。横浜市は、シロアリの駆除は一般の人ではできないため、相談のうえ専門業者に依頼するよう案内しています。東京都保健医療局も、シロアリ駆除は個人で対策するのは困難で、専門業者への依頼をすすめています。

  • 羽アリを見た場所、日時、数をメモする
  • 虫体や羽をつぶさず写真に残す
  • 床下・風呂場・台所・植木棚など湿気の多い場所を無理なく点検する
  • 壁や床を壊す前に調査見積もりを取る
  • 保証範囲と再発時対応を契約前に確認する

費用感と相談フロー

シロアリは床下面積、被害範囲、薬剤処理かベイト工法かで費用差が出ます。点検は無料または有料、施工は数万円〜十万円台になることがあります。自治体情報で相談先を確認し、複数社から写真付き調査、総額見積もり、保証期間、保証外条件を同じ条件で取り寄せてください。

ムカデは素手で触らず侵入口を減らす

ムカデは、刺激を受けると瞬時にかみつくことがあります。室内で見つけても素手でつかまず、長い道具で距離を取り、侵入口になりやすい隙間や落ち葉、湿った隠れ場所を減らします。

ムカデを見つけたときの初動
場面避ける行動安全寄りの対応
室内で見つけた素手でつかむ、近距離で押さえる長い道具や容器で距離を取り、刺激しない
かまれた我慢して様子だけを見る、民間療法に頼る痛みや腫れが強い場合は医療機関へ相談する
何度も出る室内だけに薬をまく外周の落ち葉、石、湿った物陰、隙間を確認する

費用感と相談フロー

ムカデ対策は市販薬や隙間対策なら数千円程度から始められますが、床下や外周を含む業者処理では数万円台になることがあります。かまれた場合は医療機関を優先し、発生が続く場合は自治体の衛生害虫情報を確認してから、侵入口対策まで見積もれる業者に相談してください。

チャドクガは毛虫も衣服もこすらない

チャドクガは、毒針毛が皮膚や衣服につくことで皮膚炎が広がるため、手で払う・こする初動が危険です。毛虫を見つけた場合も、刺された疑いがある場合も、毒針毛を広げない対応を優先します。

チャドクガに触れた疑いがあるときの初動
場面避ける行動安全寄りの対応
毛虫を見つけた手で払う、枝を揺らす近づかず、発生した木の所有者や管理者へ連絡する
皮膚に付いた疑い皮膚や衣服をこするテープでそっと除去し、流水やシャワーで洗い流す
衣服に付いた疑い他の洗濯物と一緒に洗う分けて扱い、症状があれば皮膚科を受診する

薬を塗る前に洗い流す

チャドクガが疑われる場合、まず毒針毛を広げないことが優先です。こすらず取り除き、流水で洗ってから、症状がある場合は皮膚科で相談してください。

費用感と相談フロー

チャドクガは保護具や洗浄用品だけなら数百円〜数千円で済むことがありますが、庭木の高さ、本数、剪定や枝葉処分を伴う場合は数万円台になることがあります。公園や道路沿いの木は管理者へ、私有地で大量発生した場合は自治体情報を確認してから業者へ相談します。

害獣は捕獲の前に法令を確認する

コウモリ、イタチ、タヌキ、アナグマなどの野生鳥獣は、家に入ってきたからといって自由に捕獲・殺傷できるわけではありません。環境省は、鳥獣や鳥類の卵について、狩猟により捕獲する場合を除き、原則として捕獲・殺傷・採取が禁止され、必要な場合は環境大臣または都道府県知事の許可を受けると説明しています。アライグマは特定外来生物でもあり、無許可での飼養・運搬・放獣は避ける必要があります。

  • 無許可でわなを仕掛けない
  • アライグマを捕まえて別の場所へ運んだり、放したりしない
  • 忌避剤や音で追い出す前に、子どもが残っていないか確認する
  • フン清掃は感染症や粉じん対策を考え、乾いたまま巻き上げない
  • 侵入口をふさぐ前に、出入りの有無を確認する
  • 自治体窓口や許可を確認できる専門業者に相談する

費用感と相談フロー

害獣対応は、追い出し、侵入口封鎖、フン清掃、消毒、再侵入確認まで含めると数万円〜十万円台になることがあります。まず自治体に対象種、捕獲許可、相談窓口を確認し、許可や法令確認を説明できる業者に依頼してください。

見つけた触らない写真を撮る場所も記録種類を確認自治体情報法令・危険性を確認相談依頼
初動判断フロー:触らず、広げず、法令を確認してから対応する

よくある質問

Q. 市販のくん煙剤は絶対に使ってはいけませんか?

対象によります。トコジラミでは、くん煙剤で被害が他室へ広がる可能性があると自治体が注意しています。種類が不明なまま使うのは避け、対象害虫と使用場所を確認してください。

Q. スズメバチの巣は夜なら自分で駆除できますか?

夜は活動が落ち着くことがありますが、巣への接近や光、振動でハチを刺激するおそれがあります。スズメバチの巣は個人での駆除が難しいため、無理をせず相談してください。

Q. 羽アリをスプレーで殺せばシロアリ被害は止まりますか?

見えている羽アリだけを処理しても、木材内部や床下の被害が残ることがあります。虫体や羽を撮影・保管し、専門業者による調査を検討してください。

Q. 害獣が家に入ったら自分で捕まえてもいいですか?

野生鳥獣の捕獲・殺傷は原則として禁止され、許可が必要な場合があります。アライグマのような特定外来生物は、飼養・運搬・放獣にも規制があります。自治体や許可を確認できる専門業者に相談してから対応してください。

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